ピアスホール

 

ずっと否定していた現実、自分が空っぽではない

それを否定できないようになってしまっている。

作品にならないような、くだらない感情くだらない言葉、くだらない矛先。

心の傷は消えない。

それを批難することは出来ても、曝け出すことは出来ない、その弱さ。

病んでいる訳では無いけど、澄んでいる訳でもない。

何かがあるようでそこには何もないのかもしれない。

何も見えない。

私が見たくないだけかもしれない。

目を逸らしても、そこにある谷は動かない。

 

独りなのは寂しいけれど、それ以上に苦しいのは自分の選択が間違っていたという変えられもしない事実。

実体はなくとも消してしまいたい物はたくさんある。私の記憶、あなたの記憶。

忘れたい訳では無いの、消したい。1から10まで。

そしてまたこの妄言に私は呼吸を害されるわけで。

 

どうしようもないことを受け入れる強さ。受け入れる?なんて具体的にどういうことですか。気にしないようにすることですか?飲み込むことですか?

こうしてこんなにくだらない私を、必死に晒そうとする。これが必死の足掻き、踠き。

 

 

私は今日も意識的に耳朶を引っ張る。